スーツ
私はスーツを着て外へと出かける。
みな気づいてないのだ
左半分が裸なのを。
平穏を装いながらも私の半心は、
混沌と渦を巻き外へ外へ広がる。
私の右半分はそれを無理に型へと、
はめ込んで普通な顔をしてみせる。
…でももしかしたら私もなのかもしれない。
この世界の半分は無理に型にはめ込められて、
いることに気づいてないのは。
ぐらぐらと揺れる地面に立ちながら、
通りを行きかう人型をゾっと見渡す。
私はスーツを着て外へと出かける。
みな気づいてないのだ
左半分が裸なのを。
平穏を装いながらも私の半心は、
混沌と渦を巻き外へ外へ広がる。
私の右半分はそれを無理に型へと、
はめ込んで普通な顔をしてみせる。
…でももしかしたら私もなのかもしれない。
この世界の半分は無理に型にはめ込められて、
いることに気づいてないのは。
ぐらぐらと揺れる地面に立ちながら、
通りを行きかう人型をゾっと見渡す。