2017-09-11 置き去られたモノ ショートショート Bitter Sweet ある晴れた日 数人の子供が、この乱雑な部屋に入ってくる。 みんなこの部屋に、いろんなモノを置きにくるのだ。 彼らもそうだ… 何なのかも分からずさっとそれを置き、機械のような表情で出て行ってしまう。 扱いが分からなかったのだろうか、どうやら手に余すようだ。 子供たちが去った後、新しく置き去られたモノは生々しく静かに、ドクン…ドクン…と波打つだけで、ただその音に誰も返事を返さない。