ツバメ

私は私を愛せるかな
静かな雨を窓越しに見ながら
今日も思う

そっと目を移した先の止まり木に
ツバメが三羽、四羽

沙霧のような雨に
羽を休めて
時折、たわむれ合ってる

いつかは冬を越え
心地の良い環境を目指すのだろう

季節を渡る雨が夏をつれてきて
そしてまた生命の輝きをもたらした

きっと茂緑のあの匂いと
君の匂いにつられて
私はまた恋をする

上げた髪の額を伝う汗で
体温よりも暑い日差しを
感じながら

多分私は渡り鳥
この人生の止まり木はあなたでしょうか