存在

光のおもかげを捉える
もう、とうの昔に
行き去った幻影に

僕らの思考はゆれ動く

影の実体を掴む
その波打つ鼓動に
光を当てようとして

僕らの思考は飽和する

心地よい疲れが残るんだ

考えあぐねて
ぐちゃぐちゃになった
僕の頭は

それでも何かを求めて
終いには停止する

浅くなった呼吸から
深く深く空気を吸い込んで
ゆっくりとはき出した

もう休もうと思う