難解な詩はいや
彼女は言った

楽しいことが好き
彼女は微笑んだ

人を蔑めることは嫌い
彼女は目を伏せて

そして口を噤んだんだ

照れくさいから好きって言わない
彼女は無邪気に笑った

でも幸せだと不安になることがあるの
彼女は目を逸らして空を見た

難解な思いを抱えたまま
僕ら二人

この都市の喧騒の中
それでもシンプルに
この気持ちだけでも