心の入れ物

自分の体は、心は
自分のものだと思っていた
でも今は、ちょっと違う気がする

久しぶりの帰郷で
移りゆく景色を窓から眺めていたら
色んな気持ちが溢れかえってきた

何年も前も同じような景色を
眺めていたのかなって

ふと、あの敏感な時期の
感傷的な気持ちだったり
懐かしさだったり
色々と思い出して
ちょっと浸ってしまう

そして、その月日の経過を想ってみたり
時間が経つのは速くなるのに
成長は段々と鈍っていく

どうしても、あの頃の新鮮な気持ちが
羨ましくなってくる
今まで色んな事があった
楽しい事、辛い事、嬉しかった事

その経験にはいつも
一緒にいてくれる誰かがいて
その人がいて初めて意味が生まれる

僕は僕の形を借りているだけで
他の人の延長なんだって

今まで出会えたみんなの

その感覚を大切にしたいと思った
そして、だからこそ
そんな自分を大切にしなきゃって思えた

だって、僕は
あなたから貰ったものの入れ物だから
あなたから貰うものの入れ物だから

そういうものを大切にしていきたい