2017-09-11 いねむり ショートショート Bitter Sweet ある晴れた日 午後の木漏れ日の中で、ふと眠りにつく。 昼下がりの太陽のせいか、まぶたの裏が焼け付きすごくまぶしい。 だがすぐに心地よい、気だるさに吸い込まれていく。 そして私は軟性のマグカップの船にのって、イメージの練りアメの中を漂う。 ゆらり…ゆらり…ゆらり… ゆっくりと虹色の空間を沈んでいく。 そこはどこまでも深く、光をぼんやりと通しながら、色彩色に輝く。 深く深く沈みかけたころ、ふと傾光のもとに戻された。 あ、雨のにおいがしてきた…