朝食

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窓に斜めに射し込む朝日で、
食卓の上に長い影がのびる。


ざらついた光を反射するガラス窓の明るさは、
目覚めたばかりの瞳には少しまぶしい。


カチ…カチ…カチ…


壁に掛かった時計が、
心音よりもゆったりとしたリズムで時を刻む。


朝の緩やかな空気のなか、
小鳥のさえずりがそのリズムに無邪気に戯れる。


こんな朝は簡単な小説でも開きながら、
レコードでもきいてみよう。


窓を横切る鳥の影を追いながら、
残り一口のハムエッグをグイっと放り込んだ。