星について

夜空に瞬く数え切れないほどの星その輝きに僕らは惹かれその輝きに僕らは願いを込める きっと、あの無数の星の中には僕の願いも叶えてくれる星もあるはずだ そう、星降る夜に僕は決意を新たにしたんだ あの輝く星たちに誓ったんだきっとあの夜空から見ていて…

風になびく洗濯物

洗濯物の干す場所をかえたよ窓際にして、窓をあけて 風がカーテンを揺らす洗濯物をなびかせるほどじゃないけどまるで深呼吸してるみたいだ 洗濯物が風を受けてなんだか嬉しそう なんだ、こんな簡単なことで嬉しい気持ちになれるんだ なんだか、心まで洗われ…

好きなもの

好きなもの金柑の甘みツバキの丸いつぼみ庭先に訪れる鳥たち すごくかわいらしい 好きなものが増えていくのってすごくステキだなって思う でもいつもいつも前向きにはいられなかったりする この前、うつむいて歩いていたらふと足元の歩道のアスファルトの裂…

お腹がすくよ

素晴らしい映画を観たよ素敵な曲を聴いたよ美しい絵画を見たよ 胸がいっぱいになるんだ ステキなヒトと出会ったよ優しいヒトと話したよ楽しいヒトと過ごしよ 胸がいっぱいになるんだ ステキな君と出会えたよ優しい君と触れ合ったよ楽しい時間がうれしいよ 胸…

形ないもの

意味のない物に意味をつけたのはヒトだろう自身が意識してないものに無意識と名を付けたのはヒトだろう 感動を呼び起こす表現に芸術と名を付けたのはヒトだろう そうやって、掴みにくいものを何とか形にすることで多くの人に伝えられることに歓びを覚えたの…

恋心

彼女に対する感情は恋心それとも共感?分からなくて気持ちがもやもやする 彼女が気になるんだ その当たり障りのないキャラクターの先の本当の顔が見たいなんて思ってしまう もしかしたら、そんなものはないのかもしれない もしかしたら、僕になんてはそれを…

想像と創造

何かを思う誰かを思う例えばプレゼントを貰った人の笑顔と驚きを想像するその人の喜びを想像する 僕の投げかけた小さな行いが誰かの喜びになっている事を想像する 僕らは創造と聞くと何かまったく新しいモノを作り出すことだと思いがちだけど ホントは人を思…

変化

変わりたいと思うそう、もっと良くありたいと思うんだ 「君は誰かを幸せにしなきゃいけないその手に一人分の幸せを持っているから…」 好きな映画のワンフレーズ 幸せな時だけが永遠に続けばいいなんて思ってしまう だけど…だけど、それは難しいね 人をもっと…

水のよう

色んなものを厚着みたいに着飾って僕らは大人になっていく そしてちょっと動きにくくなっていく 飾り気があった方がいいでも時に、飾り気のない真心にハッとする事がある そう、シンプルに削ぎ落としていった先に何かが残ればいい 難しいのは、抽象度を上げ…

宝物

それは君が優しい人だから僕も優しくあろうと思うんだよ それは君が眩しいほどキレイでいるから僕も向き合えるよう努力をしたいと思うんだよ 君の屈託のない笑顔に飲まれて僕はその幸せの永遠を求めたいと思った 君が涙をこらえて気丈に振舞おうとするから僕…

朝陽

雨の日が楽しめれば晴れの日はもっと楽しめるふとランニングしながら思った 雨の次の日で爽やかな秋晴れの朝だった 楽しみという感覚より本当によろこびに近い感覚に感じた そのよろこびの中でふといつも楽しそうな笑顔のあの娘を思い出した もしかしたら彼…

心の入れ物

自分の体は、心は自分のものだと思っていたでも今は、ちょっと違う気がする 久しぶりの帰郷で移りゆく景色を窓から眺めていたら色んな気持ちが溢れかえってきた 何年も前も同じような景色を眺めていたのかなって ふと、あの敏感な時期の感傷的な気持ちだった…

戒め

美しいものが好き楽しい事が好き 美しくありたいと思うそう、できればね 人に生きる意味を問えば「より良く生きるためです」と言う 他の人に生きる意味を問えば「意味なんてない」と言う 多分、どちらも正しくてどちらも不完全な気がします きっと生きる意味…

言葉が広がる

ことば言の葉その昔、「言」は「事」と同じ意味を持っていた 僕たちの伝える言葉はそのまま事実にもなりえる そう、だからこそ思いのある言葉を選びたいんだ 美しい言葉がこの世界に広がるといいな

ねえ知ってるあなたの言葉に傷ついている私がいること 大丈夫なんかじゃない大丈夫なんかじゃないんだよ あなたの言葉に傷ついた私がいていつしか心が小さくなりました でも、君がいてくれたから私はまだ平気でいられるの 大丈夫大丈夫だよ 君の言葉に救われ…

私の家

春には花が咲きほこる家に住もうと思う むせるような花の香りにうれしさを覚えて 穏やかな陽の光の中に子供たちを遊ばせて 隣に掛ける君と顔を見合わせてお互いに笑い合うんだ そう、かつての吟遊詩人が歌ったような甘い生活 暖炉に火を灯して君は花瓶に花を…

あの時の女神

「愛はね、押し付けるものじゃなくてそっと手渡すものなんだよ」 そう言って彼女は微笑んでくれました 一番大切なことを教わった気がします

好き

恋やぶれて嫌いなものが少し増えました 愛を知って好きなものが増えました 君の「好き」が好き そんなふうに思えるようになって「好き」が世界に溢れました 伝えたいことを形にしないのはものすごくもったいないことだから せっかくだから「好き」を伝えてい…

セミ

季節外れのセミが鳴いて地響きのようにそれが響いて僕の声は届かない キーンと耳鳴りがするんだ そのうち、景色は白くモヤのように薄れて何も聞こえなくなる 君は今日、アップデートしたどこに繋がっているんだろう 光を受けて目を覚ました

意義

意味を探して私は右往左往する こたえのカタチをしたものを掴もうとしていたのだ 理由を探して私は恋をしようとする こころのカタチをしたものを見つけようとしたのだ そんな私の目の前を無邪気な子供たちが横切る 楽しいよ、楽しいよ いつの頃からだろう 漠…

木箱

穏やかな顔をした白髪の紳士が、その箱を開け、端から順に、石に手を伸ばしそれを眺める。 まるで小さな子供を見るかのような、優しい顔で石を眺め、またそっと深紅のサテンの上へと戻す。 しばらく眺めて満足したのか、でも名残惜しそうに石をしまい、そし…

かげうさぎ

ねえ坊や、もうおやすみなさい。ううん、もうちょっとお話しして。いいわよ、じゃあねうさぎさんのお話しをしてあげようか。えっ、うさぎさん?そう、うさぎさん。いつもみんなを見守っているんだよ。あ、分かった、お月様のうさぎさんのことでしょ。うん、…

お母さんのネックレス

「あなたが大人になったら、お母さんが一番大切にしているネックレスあげるね。」それはもう何年も昔の事だったが、化粧鏡越しに母が私を見て言った事だった。 「え〜、今がいい。」 私は言った。その頃の私はどちらかと言うと、聞き分けが悪かったのだ。 「…

インディゴ

見つめあう二人。時もネジを緩め、静かに息を潜め見守る。 そのやわらかい褐色の肌に、インディゴの胸飾りがよく映える。 時を越えて愛し合う二人。 かつては許されない仲だった。互いに惹かれあい、遠くから交わす視線。 ただそれだけ。 違う部族に生まれて…

目には見えないもの

夕下がり。木々の影が長く延び、今、沈みかけた太陽がこの瞬間を、オレンジ色に染める。 あたりももうすかっり薄暗くなり、この夕焼けが妙にほっとする。 こんな夕刻の公園にはにかわしくない少女。人気も少なくなった公園で、彼女は一人何をしているのだろ…

スーツ

私はスーツを着て外へと出かける。みな気づいてないのだ 左半分が裸なのを。 平穏を装いながらも私の半心は、混沌と渦を巻き外へ外へ広がる。 私の右半分はそれを無理に型へと、はめ込んで普通な顔をしてみせる。 …でももしかしたら私もなのかもしれない。こ…

マグカップと日常と

「うそ…やっちゃった。」 カバンを片手に取り、急いで家を出ようとした彼女の後ろでガチャンという音がした。出勤前のせわしない時間。 とっさに振り返ってみると、そこにはお気に入りだったマグカップの破片が散らかっていた。すぐにでも片付けたいけど、「…

雪解け

長かった冬も終わり、新しい息吹が雪の間から、ひょっこりと顔を出す。 赤茶けた地面がぬかるみ、雪解け水が大地へと染み込む。 やがてこの雫が春には、大地の底から木の根によって吸い上げられ、幹を通り、新緑の葉から空気に散って、雲となり、また大地を…

気配

つかみそこねた右手。いつもそこで目が覚める。何の夢だったのかも思い出せない。でも何か大切なモノを、手放してしまったのかもしれない… 不安がよぎる。窓の外で枯葉が、風でカサカサと震える。 不安を振り払うかのように、ベッドから抜け出し、いつも通り…

ハッピー

私、今とても幸せ。だって彼が大好き。彼にギュッとされると、フワッとしちゃう。でも、すごくホッとする。ずっとこうしていたいの。だって彼が大好き。すごくいい匂いがする。彼が大好き。 とても幸せだよ。彼女が僕を想っていてくれる。何て言えばいいんだ…