人生観
死にたいとは思わない
けど、死にたくないと
ごねる訳でもない
ただ人生があるだけだ
生きる希望がある
そこには幸せがある
ただの幻想にすぎないのかもしれない
しかしまた
その幻想に浸っていたいと思うのも
ヒトだろう
幸せなんて語るものではない
ただそこにあるだけだ
美しさなんて必要以上に
求めるものではない
やはり、たたそこにあるんだ
心に平穏を
とるにたりる豊かな生活を
それが理想だ
しかし、それだけじゃダメだ
必要以上の幸せを
求める以上の美しさを
事足りる以上の豊かさを
それを糧に僕は息をする
そう呼吸するように
芸術を生み出そうと思うんだ
理想とする過不足ない生活
もう、それだけでも十分なのに
さらに芸術にふれられるなんて
なんて幸せなことなんだ
語らおう、求めよう
夢
夢を見た
そう久しぶりに夢を見た
もう夢なんて見ないような
毎日を繰り返していた
機械的に寝る
もう疲れを取るためかどうかも
分からなくなっていた
でも、どうしてだろう
突然に彼女の夢を見た
彼女は笑っていたのかな
それとも怒っていたのかな
彼女の顔が目の前にふと浮かんだ瞬間
僕は眼を覚ました
でも、彼女はいったい誰だったんだろう
思いだそうとしても、もう思い出せない
そう、あのぬくもりも
電話ごしの少しくすぐったいような声も
彼女と出会えた偶然の奇跡も
そうやって
少しずつ忘れていってしまうのかな
忘れたくないよ…
忘れたくないんだ
でも、大切なその記憶は少しずつ少しずつ
体温を失っていく
そして、輝きも色あせ
いつしか白黒写真のように
ノスタルジーだけが残るんだ
忘れたくない、忘れたくないんだ
今一度、夢を見てもいいかな